捨筆(読み)すてふで

精選版 日本国語大辞典 「捨筆」の意味・読み・例文・類語

すて‐ふで【捨筆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 手すさみなどで、無造作に書き散らすこと。また、書き散らしたもの。
    1. [初出の実例]「かやうの早率の御すて筆なとに、和漢の妙句をあそはしつらね候」(出典:実隆公記‐延徳二年(1490)三月紙背(姉小路基綱書状))
  3. 字画にないが最後に加える点のようなもの。たとえば「・筆・」の「ヽ」のこと。
    1. [初出の実例]「すて筆(フデ)ながく引いて見ともなかりしか可笑(をか)し」(出典:ゆく雲(1895)〈樋口一葉〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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