捨鞭(読み)すてむち

精選版 日本国語大辞典 「捨鞭」の意味・読み・例文・類語

すて‐むち【捨鞭】

  1. 〘 名詞 〙 ( 多く「すてむちをうつ」の形で用いる ) 馬を非常に速く走らせる時、馬のしりをむやみにむち打つこと。また、そのむち。すてぶち。
    1. [初出の実例]「馬の息のあらん限と、東の河原をまっ下りに、捨鞭(ステムチ)をうってぞ逃ける」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)中)

すて‐ぶち【捨鞭】

  1. 〘 名詞 〙すてむち(捨鞭)
    1. [初出の実例]「敵の大勢を見て、一返も返さず、捨鞭(ステブチ)を打て引ける間」(出典:太平記(14C後)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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