捻餠(読み)ひねりもち

精選版 日本国語大辞典 「捻餠」の意味・読み・例文・類語

ひねり‐もち【捻餠】

〘名〙
指先でひねって作る餠。
造り酒屋の釜場で、清酒醸造に使用する原料米の蒸し具合を調べるため、蒸米の一部をつまんで指先でおしつぶして餠状にしたもの。
③ からだの一部の肉などをつねりあげること。餠を作るのにたとえていう語。
浄瑠璃曾我会稽山(1718)一「あんばく者め、又ひねり餠くいたひか
※喰物生類むり問答(1830‐44)初「もぐさにあらずして拈り餠といふがいかに、灸すゑねど亀の尾といふがごとし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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