普及版 字通 「掉」の読み・字形・画数・意味
掉
11画
[字訓] ふる・ふるう・ただす
[説文解字]
[字形] 形声
声符は卓(たく)。卓は大きな匙(さじ)の形で、不安定の意があり、動揺の意がある。〔説文〕十二上に「搖(うご)かすなり」とあり、〔左伝、昭十一年〕「尾大掉(ふる)はず」の語を引く。最後の気力を尽くすことを掉尾という。
[訓義]
1. ふる、ふるう。
2. ゆれる、うごく。
3. ただす、ととのえる。
4. 棹(とう)と通じ、さお、さおさす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕掉 ウゴク・ウゴカス・フルフ・サヲ・サク・タダシ・サヲサス・ウツ・ヲノノク・ワナナク
[語系]
掉dy、・thek、棹deはみな卓声。屈曲して力をため加える行為をいう。搖(揺)・遙(遥)jiはそのようにして遠くに及ぶことをいい、掉と(たく)、搖と遙とは、それぞれ対応する関係にある。
[熟語]
掉羽▶・掉鞅▶・掉換▶・掉謔▶・掉舌▶・掉搶▶・掉転▶・掉頭▶・掉▶・掉動▶・掉臂▶・掉鞭▶・掉栗▶・掉慄▶・掉繚▶・掉尾▶
[下接語]
鞅掉・揮掉・狂掉・傾掉・心掉・振掉・震掉・舌掉・戦掉・掉・頭掉・掉・簸掉・尾掉・不掉・揺掉
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報