精選版 日本国語大辞典「掉尾」の解説
ちょう‐び テウ‥【掉尾】
〘名〙
① 尾を振ること。一説に、つかまえられた魚が死ぬ直前に尾を振るの意とする。〔司馬相如‐上林賦〕
② 物事が最後に来て勢いの盛んになること。また、単に最後の意。とうび。
※朱雀日記(1912)〈谷崎潤一郎〉鳳凰堂「即ち此の堂は藤原氏旺盛時代の掉尾の置土産として」
とう‐び タウ‥【掉尾】
〘名〙 (「掉尾(ちょうび)」の慣用読み) 物事の終わりの方になって勢いが盛んとなること。また、単に最後。おわり。
※雑嚢(1914)〈桜井忠温〉八「白軍が掉尾(タウビ)の勇を示して、大いに独軍を驚かしたのは痛快だ」
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