掉尾(読み)チョウビ

デジタル大辞泉 「掉尾」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐び〔テウ‐〕【×掉尾】

《尾を振る意。慣用読みで「とうび」とも》物事が、最後になって勢いの盛んになること。また、最後。「掉尾を飾る」
[類語]終わり最後おしまい終了終結終焉しゅうえん終末果てし幕切れ閉幕打ち止めちょんかんりょうジエンドしま最終結末結び締めくく結尾末尾終局終幕大詰め土壇場どたんばどん詰まりすえラストエンディングフィニッシュフィナーレ

とう‐び〔タウ‐〕【×掉尾】

ちょうび(掉尾)」の慣用読み。
老人に―の大活躍をさせて」〈中島敦名人伝

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掉尾」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐びテウ‥【掉尾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 尾を振ること。一説に、つかまえられた魚が死ぬ直前に尾を振るの意とする。〔司馬相如‐上林賦〕
  3. 物事が最後に来て勢いの盛んになること。また、単に最後の意。とうび。
    1. [初出の実例]「即ち此の堂は藤原氏旺盛時代の掉尾の置土産として」(出典:朱雀日記(1912)〈谷崎潤一郎〉鳳凰堂)

とう‐びタウ‥【掉尾】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「掉尾(ちょうび)」の慣用読み ) 物事の終わりの方になって勢いが盛んとなること。また、単に最後。おわり。
    1. [初出の実例]「白軍が掉尾(タウビ)の勇を示して、大いに独軍を驚かしたのは痛快だ」(出典雑嚢(1914)〈桜井忠温〉八)

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普及版 字通 「掉尾」の読み・字形・画数・意味

【掉尾】とう(たう)び・ちよう(てう)び

尾をふるう。唐・杜甫〔太子張舎人、織成の褥緞を遺らる〕詩 緘を開けば、風濤(わ)き 中に掉尾の鯨

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