普及版 字通 「掏」の読み・字形・画数・意味
掏
11画
[字訓] とりだす・する・すりとる
[字形] 形声
声符は(とう)。近世の語で、掏(すり)のように用いる。淘鵝(とうが)はペリカン。そのようにすくい取ることを掏という。
[訓義]
1. とる、えらびとる、とりだす。
2. する、すりとる。
3. (とう)と通じ、とる、ひきとる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕掏 棺の出づるを掏と曰ふ。抒(の)ぶ、(と)るの字なり。つ、除く、弥曾波良布(みそはらふ) 〔名義抄〕掏 エラブ・ムスブ 〔立〕掏 エラブ・サハル
[語系]
掏d、thは声近く、は(と)る。(わつ)は綰(わな)にかけて引いてとることをいう。は同系の語である。
[熟語]
掏換▶・掏児▶・掏▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報