掖上陂(読み)わきがみのつつみ

日本歴史地名大系 「掖上陂」の解説

掖上陂
わきがみのつつみ

「日本書紀」持統天皇四年二月五日条に「天皇腋上陂に幸して公卿大夫の馬を観たまふ」という記事がある。掖上陂については定説らしいものがないが、御所の小字掖上に鎮座する鴨都波神社(現宮前町)付近に掖上池・掖上池心宮跡(現大字池之内)伝承地がある。同社を中心に、北十三きたじゆうそ(現大字北十三。「和名抄」に記す忍海郡津積郷か)からむろ(現大字室)にかけては、葛城川がいわゆる天井川と化し、東岸に大きな堤防が構築されている(国道二四号が堤上を走る)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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