掘進機械(読み)くっしんきかい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「掘進機械」の意味・わかりやすい解説

掘進機械
くっしんきかい

岩石を掘削して坑道を掘り進めるための機械。鉱山における坑道の掘進は現在その大部分を発破(はっぱ)によっている。発破掘進で発破孔を繰るために従来もっぱら使われた空気削岩機にかわって、最近では一部、油圧削岩機も使われるようになった。さらに、これらは機動性を高めるためジャンボと称する台車に積載される。発破でおこした岩石や石炭はロッカーショベル、サイドダンプローダー、ジョイローダーなどの坑内積み込み機で鉱車、運搬車両、コンベヤー等の運搬機に積み込んで運搬する。このような発破掘進に対し、機械力で坑道を掘削する方法も近年盛んに行われている。この種の掘進機には、腕の先に回転するカッターヘッドのついた部分切削式のロードヘッダーと、全坑道断面を回転式で円形に掘削するロビンスやシールド掘進機などの全断面掘進機とがある。

[渡辺慶輝]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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