掛値(読み)カケネ

デジタル大辞泉 「掛値」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ね【掛(け)値】

値切られることを予想して、実際販売価格よりも値段を高くつけること。また、その値段。「当店掛け値は致しません」
物事を大げさに言うこと。「掛け値のない話、彼は優秀だ」「この本は掛け値なしに面白い」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掛値」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ね【掛値】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 実際の売り値より値段を高く言うこと。また、その高くつけた値段。
    1. [初出の実例]「京・江戸のばひ人は、ことの外かけねをいふ也。ものによって二三わり五わりかけねを云は尤也」(出典:子孫鑑(1667か)中)
  3. 物事を大げさに言うこと。また、数量を多めに言うこと。誇張
    1. [初出の実例]「勘当の子に七代はかけねして」(出典:俳諧・千代見草(1692))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android