掛値(読み)かけね

精選版 日本国語大辞典 「掛値」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ね【掛値】

〘名〙
実際の売り値より値段を高く言うこと。また、その高くつけた値段。
※子孫鑑(1667か)中「京・江戸のばひ人は、ことの外かけねをいふ也。ものによって二三わり五わりかけねを云は尤也」
物事を大げさに言うこと。また、数量を多めに言うこと。誇張
※俳諧・千代見草(1692)「勘当の子に七代はかけねして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「掛値」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ね【掛(け)値】

値切られることを予想して、実際の販売価格よりも値段を高くつけること。また、その値段。「当店掛け値は致しません」
物事を大げさに言うこと。「掛け値のない話、彼は優秀だ」「この本は掛け値なしに面白い」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android