掛構(読み)かけかまう

精選版 日本国語大辞典 「掛構」の意味・読み・例文・類語

かけ‐かま・う ‥かまふ【掛構】

〘自ハ四〙 (下に否定の語を伴って用いる)
① かかわる。関係する。
浄瑠璃菅原伝授手習鑑(1746)二「かけ構(カマ)はぬ立田さへそれで態(わざと)呼出さなんだが」
相手になる。心にかける。かまう。
茶話(1915‐30)〈薄田泣菫〉十三年目「狗(いぬ)ころ小猫を可愛がって、〈略〉近頃は何(ど)うした事か、そんな物も余り掛(カ)け構(カマ)はなくなったばかしか」

かけ‐かまい ‥かまひ【掛構】

〘名〙 (下に否定の語を伴って用いる) 少しのかかわりあい。関係。また、心にかけること。
※浄瑠璃・聖徳太子絵伝記(1717)三「涙にむせぶ哀さに、かけかまひなき伺候の武士も感涙催す斗(ばかり)也」
其面影(1906)〈二葉亭四迷一六「妻が居ぬとて、何の、関係(カケカマヒ)のない事と」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android