ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「接触反応戦争」の意味・わかりやすい解説 接触反応戦争せっしょくはんのうせんそうcatalytic war 触媒反応戦争とも呼ばれる。第三国間で始った核戦争に,誤って核保有国が加わるという核戦略用語。核保有国であるA国がB国に対して核ミサイルを発射した場合に,C国が自国に対する攻撃が始ったと誤って判断し,A国に対して核ミサイルをもって「報復攻撃」を加えることによって引起される戦争。第1世代核運搬体系の時代には,ミサイル発射準備に時間がかかったために,A国のミサイルの目標を判断できる前に発射準備に入らなければならなかったが,現在では短時間に発射しうること,堅固化がはかられつつあること,さらに偵察衛星,ホットラインなどによって,接触戦争の危険は減ったといえる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by