掴取(読み)つかみどり

精選版 日本国語大辞典 「掴取」の意味・読み・例文・類語

つかみ‐どり【掴取】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 手で、つかんだものをとること。一度につかめただけのものを取ること。また、無造作ににぎりとること。
    1. [初出の実例]「数々にあはする鷹やつかみ鳥」(出典:俳諧・小町踊(1665)冬)
  3. 手あたり次第にとること。むさぼりとること。
    1. [初出の実例]「是より女護の嶋にわたりて、抓(ツカミ)どりの女を見せん」(出典浮世草子好色一代男(1682)八)
  4. ( から転じて ) 骨を折らないで、大きな利益をあげること。ぼろもうけをすること。
    1. [初出の実例]「今度山金のつるを見付たり 抓取して極楽浄土」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第二八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む