掻き付ける(読み)かきつける

精選版 日本国語大辞典 「掻き付ける」の意味・読み・例文・類語

かき‐つ・ける【掻付】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]かきつ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 髪などをくしでなでつける。
    1. [初出の実例]「草枕ねくたれがみをかきつけしそのあさがほの忘られぬ哉〈大江匡房〉」(出典:続詞花和歌集(1165頃)恋)
    2. 「前髪を左りへ掻(カ)き付(ツ)けたり、右へ掻(カキ)付けたりする」(出典文明開化(1873‐74)〈加藤祐一〉初)
  3. しっかりと組み立てたり、編んだりする。
    1. [初出の実例]「あたらしや賤の柴垣かきつくるたよりにたつる玉の小柳〈源仲政〉」(出典:月詣(1182‐83)二)
  4. ( 「かき」は接頭語 ) つける。とりつける。
    1. [初出の実例]「弓矢かきつけて」(出典:古今著聞集(1254)一九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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