小柳(読み)こやなぎ

精選版 日本国語大辞典 「小柳」の意味・読み・例文・類語

こ‐やなぎ【小柳・古柳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 平安末期に行なわれた雑芸一つ朗詠に近い節付けで、歌詞催馬楽(さいばら)、または風俗歌に類したもの。小柳節
    1. [初出の実例]「古柳 卅四首 春 五首 そよや 小柳によな 下がり藤の花やな 咲き匂ゑけれ」(出典:梁塵秘抄(1179頃)一)
  3. 小柳繻子(しゅす)、また、それでつくった帯。
    1. [初出の実例]「たをやかな腰に小柳〆て居る」(出典:雑俳・柳多留‐七二(1820))

おやなぎをやなぎ【小柳】

  1. 姓氏の一つ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android