小柳(読み)こやなぎ

精選版 日本国語大辞典 「小柳」の意味・読み・例文・類語

こ‐やなぎ【小柳・古柳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 平安末期に行なわれた雑芸一つ朗詠に近い節付けで、歌詞催馬楽(さいばら)、または風俗歌に類したもの。小柳節
    1. [初出の実例]「古柳 卅四首 春 五首 そよや 小柳によな 下がり藤の花やな 咲き匂ゑけれ」(出典:梁塵秘抄(1179頃)一)
  3. 小柳繻子(しゅす)、また、それでつくった帯。
    1. [初出の実例]「たをやかな腰に小柳〆て居る」(出典:雑俳・柳多留‐七二(1820))

おやなぎをやなぎ【小柳】

  1. 姓氏の一つ。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小柳」の解説

小柳 こりゅう

?-? 江戸時代後期の芸妓(げいぎ)。
安政(1854-60)のころ,江戸新橋で義侠をもって知られた。ある大藩の古参留守居役が宴会末席の新任者を侮辱(ぶじょく)したので,義憤にかられてその無礼をとがめ,宴席からさがらせたという。

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