掻き浚う(読み)かきさらう

精選版 日本国語大辞典 「掻き浚う」の意味・読み・例文・類語

かき‐さら・う‥さらふ【掻浚】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. 川、井戸などの底にたまったごみなどを取り除く。かっさらう。
  3. 急に横あいから奪い取る。かっさらう。
    1. [初出の実例]「其折家内(やうち)の在金を、残る方なく掻(カ)き浚(サラ)ひ、何れの国にも迯げ延びて」(出典人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)五)

掻き浚うの補助注記

「浄・心中刃は氷の朔日(1709)上」に「かきさらへ、ひんだかへて奥に入」の例がある。「かきさらひ」の音の変化したものとも、あるいは、下二段活用「かきさらふ」の連用形とも考えられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 他動詞 サラ 実例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android