揺す(読み)ユス

デジタル大辞泉 「揺す」の意味・読み・例文・類語

ゆ・す【揺す】

[動サ変]きんを弾くときに、弦を左の指で押してゆすり、余韻を波打たせる。
「昼はいと人繁く、なほ一たびも―・し按ずるいとまも心あわたたしければ」〈・若菜下〉

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精選版 日本国語大辞典 「揺す」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐・す【揺】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. (きん)を弾く時に、右手で弾いた弦を左の指で押して左右に指を動かし、余韻を上下させる。
  3. (そう)で、左指で弦を強く押えて余韻を上下させる。
    1. [初出の実例]「ちひさき御程に、さしやりて、ゆし給ふ御手つきいとうつくしければ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)
    2. [その他の文献]〔名語記(1275)〕

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