デジタル大辞泉 「余韻」の意味・読み・例文・類語
よ‐いん〔‐ヰン〕【余韻/余×韵】
2 事が終わったあとも残る風情や味わい。「感動の―にひたる」
3 詩文などで言葉に表されていない趣。余情。「―のある作品」
[類語](1)反響・残響/(3)
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…これらはいっそう伝説の信憑性を高める要因となったであろう。【戸塚 ひろみ】
【鐘の音】
鐘(梵鐘)を鳴らすには側面にある撞座を撞木で真横から打つが,撞木が鐘に当たったときいろいろの振動数の音が混った雑音性の音が瞬間生じ,その後はとびとびの振動数をもつ数個の音(部分音と呼ぶ)が残って余韻になる。この余韻も主として振動数が多い音から次々と減衰し,最後にいちばん振動数が少ない音(基本音)が残る。…
…言語表現などにおのずからなごりとしてただよう芸術的香気や情趣。〈余韻〉などともいう。すでに中国詩論に用例を見るが,日本でも,〈其情有余〉(《古今集》真名序),〈詞標一片,義籠万端〉(壬生忠岑《和歌体十種》余情体),〈あまりの心さへあるなり〉(藤原公任《和歌九品》上品上)など,歌体の一つまたは最高の歌の条件とされ,歌論などで重視されている。…
※「余韻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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