搗交(読み)つきまぜる

精選版 日本国語大辞典 「搗交」の意味・読み・例文・類語

つき‐ま・ぜる【搗交】

〘他ザ下一〙 つきま・ず 〘他ザ下二〙
① 搗いてまぜあわせる。異質のものを一緒に搗いてまぜる。
※宇津保(970‐999頃)楼上上「白きところには、白物にはやくがいをつきまぜてぬり」
② 種々のものをいっしょにする。とりまぜる。
黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一「驚愕(おどろき)と不安と快足憤怒(ふんぬ)と、撞(ツ)きまぜた一種の相が現はれた」

かち‐まぜ【搗交】

〘名〙
① 臼(うす)などでついてまぜ合わせること。
念頭にかけること。気にかけること。
浮世草子・好色染下地(1691)三「花紫様のお盃でもと、つきにつゐて申ゆへ、初のほどはかちまぜもいたしませなんだが」

つき‐まぜ【搗交】

〘名〙
① 搗きまぜること。また、そのまぜたもの。
② 種々のものをいっしょにすること。とりまぜること。
※浮世草子・好色一代女(1686)二「其中(うち)へつきまぜによばれてどれにあふともさだめもせず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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