操作変数法(読み)そうさへんすうほう(英語表記)instrumental variable method

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「操作変数法」の意味・わかりやすい解説

操作変数法
そうさへんすうほう
instrumental variable method

構造方程式中の先決変数ほかに方程式に含まれない先決変数なかから適当な変数を選択し,パラメータ推定に必要な正規方程式をつくり,それを解いてパラメータを求める方法。線形回帰模型において独立変数 (説明変数) が攪乱項と統計的に独立でないと回帰係数の推定値はかたよるし,また一致性ももたない。このような場合に一致性をもつ推定量を得ようとするときに使われる方法。実際には攪乱項と無相関とみなせるような操作変数の選択にはかなり恣意性がはいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android