日本歴史地名大系 「改正増補難波丸綱目」の解説
改正増補難波丸綱目
かいせいぞうほなにわまるこうもく
版本 大阪府立中之島図書館
解説 江戸時代に刊行された大阪の地誌で最も豊富な内容をもつ。元禄一〇年刊「国花万葉記」(菊本画保著)二一冊のうち、巻六の摂津の部四冊と巻五和泉の部一冊、合計五冊を七冊に増補改訂して刊行された。改訂者は画工志田垣与助。刊行は延享五年(この初版を延享版「難波丸綱目」と略称)。以後、寛延改正版(寛延版「難波丸綱目」)・宝暦改正版(宝暦版「難波丸綱目」)・宝暦九年再改正版(版本神戸大学)・安永九年版(安永版「難波丸綱目」)・享和元年改正版(享和版「難波丸綱目」)などが刊行された。続刊のうち宝暦九年版までは延享版の板木を用いたが、安永版・享和版は大坂の部四冊の板木を改めた。
活字本 海事史料叢書八
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報