放下師(読み)ホウカシ

デジタル大辞泉 「放下師」の意味・読み・例文・類語

ほうか‐し〔ハウカ‐〕【放下師】

江戸時代に現れた、放下3を行う俗体の者。放下つかい。

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精選版 日本国語大辞典 「放下師」の意味・読み・例文・類語

ほうか‐しハウカ‥【放下師】

  1. 〘 名詞 〙 放下を行なう者。曲芸師。手品師。放下つかい。
    1. [初出の実例]「放下師も来べき宵也所望せん〈武仙〉 日待と申若ひ衆といひ〈利方〉」(出典:俳諧・天満千句(1676)一〇)

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世界大百科事典(旧版)内の放下師の言及

【放下】より

…放下は禅家から出た用語で,ものごとを放り投げて無我の境に入ることを〈放下す〉といった。室町期には僧形をした放下(家)僧や,烏帽子(えぼし)姿で恋歌を書いた短冊を笹竹に吊り下げ背に負った放下師などが活躍し,弄丸(ろうがん),品玉(しなだま),輪鼓(りゆうご)など,品物を空中に投げ上げて曲取りする散楽(さんがく)系の曲芸や,コキリコなどでリズムをとって物語り歌をうたい歩き,子女の人気を得た。近世にいたって俗人の手に移ってからは単に放下と呼ぶようになった。…

※「放下師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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