敵薬(読み)テキヤク

デジタル大辞泉 「敵薬」の意味・読み・例文・類語

てき‐やく【敵薬】

配合のぐあいによっては毒になる薬。
「金は―ぞかし」〈一葉大つごもり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「敵薬」の意味・読み・例文・類語

てき‐やく【敵薬】

  1. 〘 名詞 〙 配合のぐあいによって毒となる薬。また、食い合わせて毒となるもの。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「いやぶすと云て、人の身にてきやくじゃ」(出典:虎明本狂言・附子(室町末‐近世初))
    2. 「言ふ事もいふ事、金は敵薬(テキヤク)ぞかし」(出典:大つごもり(1894)〈樋口一葉〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android