敷詰(読み)しきつめ

精選版 日本国語大辞典 「敷詰」の意味・読み・例文・類語

しき‐つめ【敷詰】

〘名〙
① 上から強くおさえつけること。
毛利家文書‐(年未詳)(室町)一〇月二三日・毛利元就自筆書状「此てむきを聊もめされそこない候はぬやうに、浪風をも立られ候はて、御しきつめあるへく候」
室内に畳を隙間なく敷くこと。
蔭凉軒日録‐文明一九年(1487)二月二七日「其畳以旧例之、九間客殿逐回敷之乎、又敷つめ乎如何」

しき‐つ・める【敷詰】

〘他マ下一〙 しきつ・む 〘他マ下二〙
① 体の下に敷いておさえつける。上から圧迫する。
保元(1220頃か)中「下なる敵の左右の手を膝にてしきつめ」
② すきまなくびっしり敷く。場所いっぱいに敷く。
御伽草子あきみち(室町末)「いはあなのうちには、かうらいべりのたたみをしきつめ、よきもののぐどもをかけならべ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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