毛利家文書(読み)もうりけもんじょ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「毛利家文書」の意味・わかりやすい解説

毛利家文書
もうりけもんじょ

安芸(あき)国吉田荘(よしだのしょう)(広島県安芸高田(たかた)市吉田町)の地頭(じとう)から、中国地方を支配する強大な戦国大名となった毛利氏に伝えられた古文書。1177年(治承1)より1724年(享保9)に至る1575通が残されているが、とくに戦国大名研究に豊富な史料を提供するもので、その家臣団編成や大名領国支配体制のあり方を考えるうえで重要な史料である。毛利氏は江戸時代には長州藩主となり明治に至っている。『大日本古文書 家わけ8』所収

[外園豊基]

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百科事典マイペディア 「毛利家文書」の意味・わかりやすい解説

毛利家文書【もうりけもんじょ】

毛利家伝来の古文書。鎌倉末・南北朝時代からの文書を含むが,領国を拡大して戦国大名に成長する過程をよく伝える史料として貴重だが,とくに毛利元就(もうりもとなり)・隆元(たかもと)父子間の自筆書状が多く残されていることでも知られている。点数1575点,重要文化財,防府市毛利博物館所蔵。→毛利氏

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日本歴史地名大系 「毛利家文書」の解説

毛利家文書
もうりけもんじよ

四冊 東大史料編纂所編 大正九―一三年刊

解説 享保年間、毛利家において整理成巻された順序によって編集され、安元三年の吉田荘高田原官物未進注進状より、享保九年の毛利家禁裏申次由緒書まで一千五七五点を収める。

活字本 大日本古文書


毛利家文書
もうりけもんじよ

四冊 東大史料編纂所編 大正九―一三年刊

解説 享保年間に毛利家において整理成巻された順序によって編集され、安元三年二月一三日付の吉田荘高田原官物未進注進状より、享保九年閏四月の毛利家禁裏申次由緒書まで一千五七五通を収める。大日本古文書所収。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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