普及版 字通 「斃」の読み・字形・画数・意味


18画

(異体字)
16画

[字音] ヘイ
[字訓] たおれる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は敝(へい)。〔説文〕十上を正字とし、「頓仆(とんふ)するなり」という。〔左伝、僖四年〕「犬に與ふ、犬斃る。小臣に與ふ、小臣も亦た斃る」とあり、毒見して死ぬ意である。

[訓義]
1. たおれる、たおれ死ぬ、つかれて死ぬ。
2. やぶれる、つきる、やむ、きわまる、たえる。
3. 字はまた・弊に作る。

[古辞書の訓]
和名抄〕斃 多布(たふる)と訓む。死するなり 〔名義抄〕斃 タフル・シヌ 〔立〕斃 タフル・シヌ・タフス

[語系]
斃()・biatは同声。跋buat、蹣buan、躄piekと声義近く、腰が抜けて歩けぬような蹣跚(まんさん)たるさまをいう語である。語彙は敝・弊字条参照。

[熟語]
斃死斃傷・斃斃命
[下接語]
殞斃・危斃・僵斃・犬斃・摧斃・自斃・沮斃・餒斃・誅斃・疲斃・幽斃・力斃・労斃

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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