文事有る者は必ず武備有り(読み)ぶんじあるものはかならずぶびあり

故事成語を知る辞典 の解説

文事有る者は必ず武備有り

文芸武芸とは、どちらか一方だけを身につけているのではだめである、ということ。

[使用例] 学校教練終了を幹部候補生資格の条件とするのは主義として賛同出来ぬ。「文事ある者は必ず武備がある」のは特に日本国民たるの義務である[石原莞爾*戦争史大観|1941]

[由来] 古くから中国に伝えられていることばから。たとえば、「史記孔子せい」では、孔子が「しん聞く、文事有る者は必ず武備有り、武事有る者は必ず文備有り、と(私は、文芸に従事する者は必ず武芸の心得があり、武芸に従事する者は必ず文芸の心得があるものだ、と聞いております)」と述べています。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android