斎田梅亭(読み)サイタ バイテイ

20世紀日本人名事典 「斎田梅亭」の解説

斎田 梅亭
サイタ バイテイ

昭和期の截金家



生年
明治33(1900)年4月6日

没年
昭和56(1981)年6月1日

出生地
京都府京都市

本名
斎田 右五郎

別名
別名=斎田 万次郎(6代目)

学歴〔年〕
京都市立美術工芸学校図案科〔大正9年〕卒

経歴
西本願寺専属の截金仏画師・4代目斎田万次郎の五男に生まれ、5代目の長兄晨三郎から截金技法習得。昭和20年その没後に6代目を継承したが、この間11年に帝展初入選。36年日本工芸会正会員に選ばれ、49年東京・元赤坂の迎賓館用に截金四曲屏風「霞文様」を制作。56年人間国宝に認定された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「斎田梅亭」の解説

斎田梅亭 さいだ-ばいてい

1900-1981 昭和時代の截金(きりかね)師。
明治33年4月6日生まれ。家業の截金仏画師をついだ兄晨三郎(ときさぶろう)にまなぶ。昭和11年帝展初入選。49年赤坂離宮迎賓館の屏風(びょうぶ)「霞文様」を制作。伝統的な截金の技法を工芸品によみがえらせた。56年人間国宝。昭和56年6月1日死去。81歳。京都出身。京都市美術工芸学校卒。本名は右五郎(ゆうごろう)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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