斎藤宗貞(読み)さいとう むねさだ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「斎藤宗貞」の解説

斎藤宗貞 さいとう-むねさだ

1165-? 平安後期-鎌倉時代武士
永万元年生まれ。斎藤実盛(さねもり)の子。平維盛(これもり)の家臣。寿永2年平家一門が木曾義仲に追われて都落ちした際,維盛の命で都にのこり,維盛の子六代をまもる。のち平家の残党狩りで捕らえられた六代が出家すると,弟宗光(むねみつ)とともに僧となった。通称は斎藤五。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の斎藤宗貞の言及

【斎藤氏】より

…中世の武家家門。藤原氏の庶流を祖とすると思われるが確実な根拠はない。(1)史上初めて斎藤氏の名が現れるのは平安末期で,源義朝の被官斎藤実盛は本貫が越前で実盛の代に武蔵長井に移住し,保元・平治の乱に功を立てたが,のち平宗盛・維盛に仕えた。その子宗貞は維盛の子の六代を守って嵯峨にかくれたが,のち出家した。また平氏では平重盛に仕えた滝口入道として著名な斎藤時頼がいる。(2)鎌倉・室町両幕府の奉行人を務めた斎藤氏。…

※「斎藤宗貞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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