デジタル大辞泉 「斑く」の意味・読み・例文・類語 もどろ・く【▽斑く】 [動カ四]1 まだらになる。入り乱れる。まぎれる。「あまりなることは目も―・く心地なむし給ひける」〈大鏡・道長上〉2 船などがもたもたして進まなくなる。「もろこしの玉積む舟の―・けば思ひ定めむ方もおぼえず」〈顕輔集〉[動カ下二]入れ墨をする。「男女並びに椎かみを結あげ身を―・けて」〈景行紀〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「斑く」の意味・読み・例文・類語 もどろ・く【斑】 [ 1 ] 〘 自動詞 カ行四段活用 〙① まだらになる。② まぎれ乱れる。[初出の実例]「我をはからしめんとて、もどろかしむるにはあらずや」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)③ 舟がためらって進まなくなる。[初出の実例]「諸越のたまつむ舟のもどろけば思ひ定めん方もおぼえず」(出典:顕輔集(1155頃))④ だれる。だらける。元気がなくなる。[初出の実例]「身懶(モトロク)ときに心も亦た随ひて懶くがごとき」(出典:東大寺本大般涅槃経平安後期点(1050頃)二四)[ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 ⇒もどろける(斑) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例