最新 地学事典 「斜長石双晶法」の解説
しゃちょうせきそうしょうほう
斜長石双晶法
plagioclase twin method
牛来正夫(1950)によって提唱された斜長石の双晶を利用する岩石学的研究方法。各種の火成岩や変成岩中の斜長石の双晶法式を三つの形式,すなわちU(無双晶),A双晶(アルバイト双晶のように火成岩・変成岩を問わず普遍的にみられるもの),C双晶(カールスバド双晶のように火成岩に限ってみられるもの)に分けると,変成岩ではC双晶をほとんど含まず,UとA双晶から成り立っているのに対して,火成岩ではC双晶を相当多量に含む。日本の花崗岩類についてみると,変成岩と密接に伴い変成条件下で形成されたと考えられる花崗岩はC双晶を示す斜長石をほとんど含まないが,火成貫入岩的な花崗岩にはC双晶を示す斜長石がかなり多量に含まれており,花崗岩の成因論にC双晶の出現頻度の統計的研究が有効であるとした。参考文献:牛来正夫(1951) Am. Min.,Vol.36
執筆者:諏訪 兼位
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

