日本歴史地名大系 「新五軒町」の解説
新五軒町
しんごけんちよう
東山区大和大路三条下ル二丁目
東は大和大路、西は鴨川。北の五軒町につづいて開町をみたので、新の字を付す。
「法令雑録」に「大和大路 弁財天町・新五軒町両所は寛文十戌年頃迄は荒野にて候所を板倉内膳正様、宮崎若狭守様、雨宮対馬守様等、町家に開かれ、茶屋致候」とみえる。京都御役所向大概覚書に茶屋数として「拾弐軒 右同所新五軒町」の記載をみ、大和大路に連なる茶屋街の一であった。
延宝二年(一六七四)の四方洛外町続之町々小名之覚(荻野家文書)に「新屋敷大和大路」の一町としてみえ、正徳四年(一七一四)の洛外町続町数小名并家数改帳(同文書)に「同(大和大路)弐拾壱軒 新五軒町」と軒数がみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報