新学異見(読み)ニイマナビイケン

デジタル大辞泉 「新学異見」の意味・読み・例文・類語

にいまなびいけん〔にひまなびイケン〕【新学異見】

江戸後期の歌論書。1巻。香川景樹著。文化8年(1811)成立、同12年刊。賀茂真淵の「新学」に対して古今集を擁護し、現代主義を主張した。

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精選版 日本国語大辞典 「新学異見」の意味・読み・例文・類語

にいまなびいけんにひまなび‥【新学異見】

  1. 江戸後期の歌論書。一巻。香川景樹著。文化一〇年(一八一三)成立。同一一年刊。賀茂真淵の「新学」に対する反論書。真淵の復古主義を非難し、「古今集」を擁護し、現在を重視する現代主義の立場をとっている。

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世界大百科事典(旧版)内の新学異見の言及

【歌論】より

…さらには,《古今和歌集》を重んじた小沢蘆庵,香川景樹らがいた。景樹の歌論《新学異見(にいまなびいけん)》は真淵の《にひまなび》に異をとなえた〈歌論〉であって,〈歌は調ぶるものなり〉とあるように〈しらべ〉を重視し,〈理(ことわ)るものにあらず〉として理を排し,感情の解放を主張して,新風を開いたのだった。
【近・現代】
 近代および現代では,印刷技術の普及および新聞,雑誌の発達を背景としておびただしい数の〈歌論〉が発表された。…

※「新学異見」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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