新学(読み)ニイマナビ

デジタル大辞泉 「新学」の意味・読み・例文・類語

にいまなび〔にひまなび〕【新学】

江戸後期の歌論書。1巻。賀茂真淵かものまぶち著。明和2年(1765)成立、寛政12年(1800)刊。復古主義に立ち、万葉集を重視すべきことを説いた。

しん‐がく【新学】

新しい学問
学びはじめ。初学
仏教を学びはじめること。また、その人。
「―の五百の御弟子等を語らひて」〈今昔・一・一〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「新学」の意味・読み・例文・類語

しん‐がく【新学】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 新しい学問。新奇な学問。〔文心雕龍定勢
  3. 仏語。新たに発心して仏道を学習すること。また、その人。新発意(しんぼち)
    1. [初出の実例]「与新学菩薩、於無上菩提、為悪知識」(出典顕戒論(820)上)
  4. しょがく(初学)
    1. [初出の実例]「口質、心思共に重く、新学の人に不及」(出典:俳諧・不玉宛去来論書(1694))
    2. [その他の文献]〔漢書‐張禹伝〕

にい‐まなびにひ‥【新学】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 初めて学問をすること。ういまなび。
  2. [ 2 ] 江戸後期の歌論書。一巻。賀茂真淵著。明和二年(一七六五)成立。寛政一二年(一八〇〇)刊。「万葉集」を「ますらおぶり」として重視し、「古今集」を「たおやめぶり」として退け、古語古調を用いる復古主義を主張。近世歌論に大きな影響を与えた。

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