新宮山(読み)しんぐうやま

日本歴史地名大系 「新宮山」の解説

新宮山
しんぐうやま

[現在地名]岩国市大字柱島

はしら島本島の東南端にあった小島で、現在は地続きとなり、新宮鼻しんぐうはなとよばれる。熊野くまの三社のうち新宮(現和歌山県新宮市)を勧請した所と伝える。

柱島は平家討伐の謀議が発覚し流罪となった平判官康頼・僧俊寛らが流された島だという伝承があり、新宮山もその伝説にまつわる地名である。「岩邑志」は「或人曰ク、流人此島ニ来ルト云事疑ナシ、其故ハ、康頼卒都婆ヲ流サレシガ、厳島ニ流寄シコト平家物語ニ見ヘタリ、然ドモ厳島ト薩摩ト相去ルコト百余里、何ゾ卒都婆流レ来ルベキ、柱島ハ厳島ヨリ其間纔ニ六七里ニ不過、潮汐ノ干満ニツレテ流レモ寄ル可シ、又、鬼界十二島八十八社アリト云ヘリ、此島モ十二島也、其上、古ヨリ祠官ノ祝詞ニ、顕レテ四十四社、隠レテ四十四社、合テ八十八社ノ神々ト唱ル由」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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