新宮浦(読み)しんぐううら

日本歴史地名大系 「新宮浦」の解説

新宮浦
しんぐううら

[現在地名]新宮町新宮

みなと川の河口東岸に位置し、西対岸は湊村、東は上府かみのふ村。新宮村ともいう(続風土記附録)。平安時代末期の漢詩集「本朝無題詩」には「新宮湊」に着岸した蓮禅(藤原資基か)や文章生藤原周光が作った詩文が収められている。寛喜三年(一二三一)四月五日の官宣旨(宗像大社所蔵文書/宗像大社文書一)によれば、古来より葦屋あしや(現芦屋町)から「新宮浜」に至る海岸線の「漂濤之寄物」は、宗像社末社等の修理用途として宗像社が取得する権利を有していたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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