新小萱村(読み)にこがやむら

日本歴史地名大系 「新小萱村」の解説

新小萱村
にこがやむら

[現在地名]白河市萱根かやね

根田ねだ村の東にあり、同村とは家続き。奥州道中沿いの村で、東西に一町五三間、北に折れて南北一町九間の長さで、街道両側に軒を連ねる。新古萱とも記された。文明一三年(一四八一)三月二三日鹿島神社の神前で催された結城白川氏の連歌の会に新小萱刑部太輔(道秀)座の名があり(「一日一万句発句之次第」伊勢結城文書)、また天文一三年(一五四四)閏一一月一一日銘の最勝さいしよう寺銅鐘(龍蔵寺蔵)にも「新小萱雅楽頭篤綱」とあり、戦国期当地は結城白川氏の麾下新小萱氏が本領としたと推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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