新沼城跡(読み)にいぬまじようあと

日本歴史地名大系 「新沼城跡」の解説

新沼城跡
にいぬまじようあと

[現在地名]三本木町新沼 下沖

下沖しもおきの稲荷神社境内辺りが本丸跡と伝えられるが、今は一面の水田や屋敷地になっている。「仙台領古城書上」に平城、東西三〇間・南北四〇間、城主新沼甲斐とある。稲荷神社の周辺に水堀や土塁の跡と思われる所がいくつかあり、平城形式で幾重にも水堀や土塁で包まれていたと考えられる。「新沼村安永風土記」に「新沼館 右ハ上野甲斐様御住居之由申伝候処、右年月相知不申候、且又館跡先年御竿入罷成候ニ付往古より間数書上不仕候事」とある。天正一六年(一五八八)伊達政宗は大崎征討の軍を進めた。上野(または新沼)甲斐は伊達家の傘下にあった遠藤出羽守の姉婿にあたる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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