新立(読み)しんりつ

精選版 日本国語大辞典 「新立」の意味・読み・例文・類語

しん‐りつ【新立】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あらたに位につくこと。〔漢書‐高祖紀〕
  3. 新しく設立すること。あらたに成立すること。
  4. 公家社寺の新しい私有地(荘園)に不輸租特権が与えられること。また、その荘園。しんりゅう。
    1. [初出の実例]「或停止寛徳二年以後之新立庄、或嫌僥俑地相博膏腴」(出典:百巻本東大寺文書‐二四・延久元年(1069)八月二九日・筑前国嘉麻郡司解案)
  5. 独立すること。
    1. [初出の実例]「西洋諸国の属部より新立したる諸国も」(出典:万国公法(1868)〈西周訳〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android