新規矩男(読み)アタラシ キクオ

20世紀日本人名事典 「新規矩男」の解説

新 規矩男
アタラシ キクオ

昭和期の西洋美術史家 東京芸術大学名誉教授



生年
明治40(1907)年7月30日

没年
昭和52(1977)年9月17日

出生地
三重県名賀郡青山町

学歴〔年〕
東京帝国大学文学部美学美術史学科〔昭和7年〕卒

経歴
昭和7年東京美術学校講師、9年ニューヨーク市メトロポリタン美術館東洋部助手、12年東京美術学校嘱託、13年講師、21年教授を歴任。その間陸軍士官学校フランス語教官も務めた。27年東京芸大美術学部教授。34〜37年同大付属図書館、40〜42年美術学部長。31、34年には東大イラク・イラン遺跡調査団副団長として発掘調査に当たり、41年には東京芸大中世オリエント遺跡学術団団長としてトルコカッパドキア洞窟教会を調査した。西洋近代美術、古代エジプト、メソポタミア美術などについて調査研究を進め、工芸史に詳しかった。著訳書、論文に「英国芸術史」「古代世界」「マネ」「クールベ」「ルネッサンスのイタリア画家」「東大新政のメソポタミア初期王朝時代男子頭首像について」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「新規矩男」の解説

新規矩男 あたらし-きくお

1907-1977 昭和時代の美術史家。
明治40年7月30日生まれ。昭和9年アメリカにわたり,メトロポリタン美術館の東洋部助手をつとめる。21年東京美術学校(現東京芸大)教授。41,43年の東京芸大中世オリエント遺跡学術調査団長となり,トルコのカッパドキアなどで調査にあたった。昭和52年9月17日死去。70歳。三重県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「新規矩男」の解説

新 規矩男 (あたらし きくお)

生年月日:1907年7月30日
昭和時代;平成時代の西洋美術史家。東京芸術大学教授
1977年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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