新開流遺跡(読み)しんかいりゅういせき(その他表記)Xin-kai-liu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新開流遺跡」の意味・わかりやすい解説

新開流遺跡
しんかいりゅういせき
Xin-kai-liu

中国黒竜江省密山県新開流にある新石器文化の遺跡土器は単純な形をした平底のものが多く,文様は,半円形円形の施文具を連続して押しつける魚鱗文と,方形の施文具を押しつける菱形文が主。石器は石刃を素材とするものが多く,石刃鏃もある。釣針,銛などの骨角器も豊富で,動物遺存体に魚骨が多いこともあり,漁労が重要な生活手段であったことを示している。アムール川流域,北海道などにみられる石刃鏃をもつ石器群の一環となる遺物群である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android