旅人かへらず(読み)タビビトカエラズ

デジタル大辞泉 「旅人かへらず」の意味・読み・例文・類語

たびびとかえらず〔たびびとかへらず〕【旅人かへらず】

西脇順三郎詩集。昭和22年(1947)刊行

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の旅人かへらずの言及

【西脇順三郎】より

…33年,詩集《Ambarvalia(アンバルワリア)》を出版,その知的に洗練された近代感覚で注目を集め,詩壇的地位を確立する。その後,太平洋戦争を間にはさんで,約10年間詩作を中断,その間に読みあさった日本・東洋の古典からの影響が,戦後の詩集《旅人かへらず》(1947)における自然への永遠の郷愁,神秘的な憂愁の詩境となった。次いで《近代の寓話》(1953),《第三の神話》(1956)で,東洋と西洋の詩情の融和に達し,人間存在の根源にひそむ無常と哀愁の美感の中に知的な諧謔をまじえた新たな詩趣を示した。…

※「旅人かへらず」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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