旋削(読み)せんさく

百科事典マイペディア 「旋削」の意味・わかりやすい解説

旋削【せんさく】

工作物回転運動とその回転軸を含む平面内でのバイトの送り運動によって,工作物を所要形状に切削する加工方式。主として旋盤により行われる。バイトの形状,バイトと工作物の相対運動の組合せにより,外丸削り,正面削り,中ぐり,突切り,ねじ切りなどがある。
→関連項目切削

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世界大百科事典(旧版)内の旋削の言及

【機械加工】より

…これに対し,プレス加工や鍛造,溶接,鋳造などは金属加工と呼ばれ,機械加工と区別されることが多い(金属加工)。 切削加工は切削工具(刃物)と加工物を相対的に運動させることにより,切りくずを出しつつ所要の形状を削り出す加工法で,これには加工物を回転させ,これに切削工具をあてがって回転面や丸穴などの加工を行う旋削,外周または端面に複数の切刃をもつ工具を回転させて平面や溝の加工を行うフライス削り,工具と加工物との直線相対運動の繰返しによって平面の加工を行う平削りや形削り,立削り,多数の切刃が直列状に並んだ工具で穴の内面や外表面の仕上げを行うブローチ削り,ドリルによる穴あけ加工のほか,歯車の歯切り,のこぎりによる材料の切断などがある。 研削加工は,といしを用いて加工物を削り,所要の精度および形状を与える加工法で,表面を高い精度で仕上げたいときや,焼入れした面の仕上げなどに用いられる。…

【工作機械】より

…切削運動は工作物の断面の形状を定め,送り運動はそれをある方向に延長する役目をもっている。工作物の回転切削運動と工具の直線送り運動の組合せがaの旋削加工であり,工作物はその中心線まわりに切削運動を行い,工具であるバイトはこの中心線と平行に直線運動を行って円筒形を加工する。中空円筒や箱物に設けられた穴の内面を削る中ぐりも同じ原理である。…

【旋盤】より

…主軸に取り付けた加工物に回転運動を与えながら,バイトによって切削加工を行う工作機械。旋盤による加工を旋削という。バイトは一般に主軸の軸心と平行または直角な直線運動を行う往復台に取り付けられている。…

※「旋削」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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