日中貿易協定(読み)にっちゅうぼうえききょうてい(その他表記)Japan-China Trade Agreement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日中貿易協定」の意味・わかりやすい解説

日中貿易協定
にっちゅうぼうえききょうてい
Japan-China Trade Agreement

日中間の貿易交流拡大の基礎づくりのために,1974年1月に正式調印された協定。 1972年の日中国交樹立以後初の政府間実務協定でもある。関税その他での最恵国待遇の双方確認,円または元での両国間の支払い方法のあり方,技術交流および展示会の開催促進,商事仲裁機関利用の奨励,混合委員会の設置などがおもな内容として規定されている。

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世界大百科事典(旧版)内の日中貿易協定の言及

【日中貿易】より

…まず,新中国成立(1949)から第1次日中民間貿易協定が調印される1952年6月まで,両国間に協定もなく,1950年6月の朝鮮戦争勃発,アメリカの対中国輸出禁示,国連の中国・北朝鮮向け戦略物資禁輸勧告と続き,日本の対中貿易は微々たるものであった。52年,朝鮮戦争終結後,日中貿易協定が結ばれ,57年4月には広州において第1回の交易会(広州交易会)が開かれ,中国の第1次五ヵ年計画(1953‐57)の順調な発展に伴って日中貿易は急速に伸びていった。しかし58年5月,長崎で開かれた中国切手剪紙展で中国の国旗が日本の右翼により引き下ろされた事件(いわゆる長崎国旗事件)が起こると,中国は貿易関係の打切りを通告し,実質的に日中貿易は中断した。…

※「日中貿易協定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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