日光山常行三昧堂大過去帳(読み)につこうさんじようぎようざんまいどうだいかこちよう

日本歴史地名大系 の解説

日光山常行三昧堂大過去帳(日光山常行三昧堂新造大過去帳)
につこうさんじようぎようざんまいどうだいかこちよう

一冊

成立 元禄四年

原本 日光輪王寺

解説 一日より晦日までの日光山および皇族公卿武家など僧俗の忌日を記した過去帳。ただし死没日の不明な日光山の住侶については、鬮で忌日を定めている。元禄四年、常行三昧堂別当前教城院天祐の跋がある。巻首に天台沙門実海記の過去帳縁起と過去帳叙があり、巻末には勝道上人御弟子・日光山座主次第・日光山本房并惣徒旧跡之記・衆徒部屋房・元和年中御取立之衆徒・正保二年御取立之衆徒・日光山往古社領六拾六郷・東照宮御領郷村・御堂(大猷院)御領郷村などの記事があり、そのうち日光山本房并惣徒旧跡之記は、日光山の諸寺院の来由を知る貴重な史料である。

活字本日光市史」史料編上・「栃木県史」史料編中世四

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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