日前神戸(読み)ひのくまかんべ

日本歴史地名大系 「日前神戸」の解説

日前神戸
ひのくまかんべ

和名抄」高山寺本にみえず、東急本に「日前神戸」とみえる。訓は欠く。大同元年牒(新抄格勅符抄)に本封「日前神 五十六戸 紀伊国」、新封「日前神 五戸紀伊」とみえ、合せて六一戸を有する日前神社(式内名神大社)の神戸である。この神戸数は公郷一郷分(五〇戸)の戸数を優に越し、国懸くにかかす神戸の六五戸に次ぐ。「続風土記」はその郷域を、岡崎おかざき庄・吉礼きれ庄・安原やすはら庄・五箇ごか庄・みや郷の地とするが、必ずしもその根拠は明らかでない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android