日本アート・シアター・ギルド(読み)にほんアートシアターギルド

百科事典マイペディア の解説

日本アート・シアター・ギルド【にほんアートシアターギルド】

略称ATG。1962年発足の映画製作・配給会社。J.カワレロビッチ監督,《尼僧ヨアンナ》(1961年)をはじめとする,商業採算には乗らないような海外作品の上映に取り組み,数多くの名作を紹介,日本の映画界新風を吹きこんだ。1960年代後半からは映画製作にも力を入れ,大島渚吉田喜重篠田正浩ら〈松竹ヌーベル・バーグ〉の監督の作品や,〈一千万円映画〉と呼ばれた低予算の作品を手がけ,数多くの新人監督を育成した。
→関連項目勅使河原宏

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

日本アート・シアター・ギルド
にほんあーとしあたーぎるど

ATG

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の日本アート・シアター・ギルドの言及

【アート・シアター】より

…これが今日に至るアート・シアター運動の基本的な原理になっている。 日本でも〈市場に恵まれない芸術作品の上映を推し進める〉との趣旨で,川喜多かしこ,ジャーナリスト草壁久四郎,映画監督羽仁進,勅使河原宏らが中心になり,当時東宝の副社長だった森岩雄(かつて,フランスのアバンギャルド映画群を日本に紹介するための〈良い映画を讃める会〉の運動を推進した中心的人物の一人)に働きかけて,〈日本アート・シアター・ギルド(ATG)〉が62年に発足。数年後に,パリに本部のあるCICAEに加盟した。…

※「日本アート・シアター・ギルド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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