日本テリア種(読み)にほんテリア

改訂新版 世界大百科事典 「日本テリア種」の意味・わかりやすい解説

日本テリア[種] (にほんテリア)

日本の愛玩犬。基礎犬である短毛のフォックステリアは,18世紀にオランダ人が長崎へ連れてきたものとする説と20世紀の初めアメリカ人ジョージ・モーガンモルガン)が横浜へ連れてきたものという2説がある。前者関西で改良され〈神戸テリア〉と呼ばれ,後者はモーガンの夫人お雪の名から〈お雪テリア〉と呼ばれた。いずれにしてもこれらを基礎にきゃしゃで被毛の短い日本テリアに育種され,〈裸テリア〉と呼ばれたこともある。性格は鋭敏で警戒心が強い。被毛は一重でひじょうに短く,毛色は体部が白く,頭部は黒と褐と白である。体高は約33cm,体重は約5kgで,寒さに弱い室内犬である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 一木

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android