関西(読み)かんさい

日本大百科全書(ニッポニカ)「関西」の解説

関西
かんさい

現代では京阪地方の総称で、東京地方を関東と称するのに対する。本来、関(せき)より西を味するが、古代ではこの関がどこをさすかにより、その範囲も一定しない。(1)近江(おうみ)国逢坂(おうさか)関(滋賀県)より西の地方をさす場合、(2)三関(さんかん)、すなわち伊勢(いせ)国鈴鹿(すずか)関(三重県)、美濃(みの)国不破(ふわ)関(岐阜県)、前(えちぜん)国愛発(あらち)関(福井県)より西の地方をさす場合、また(3)箱根(はこね)関(神奈川県)より西の地方をさす場合など、おおむね三つの場合がある。

[藁科勝之]

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百科事典マイペディア「関西」の解説

関西【かんさい】

京都・大阪地方の概括的な総称で,関東に対する。古くは愛発(あらち)関不破関鈴鹿関の三関以西をいう。のち近江(おうみ)の逢坂関(おうさかのせき)が重要視されるようになり,《吾妻鏡》に用例がある。鎌倉時代には近江,伊賀の2国および畿内5国(大和,山城,摂津,河内,和泉),さらには山陽山陰南海西海各道の31国,計38国をさした。
→関連項目近畿地方

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デジタル大辞泉「関西」の解説

かん‐さい〔クワン‐〕【関西】

《「関東」に対して関所の西の国の意》
京都大阪神戸を中心とする一帯。京阪神地方。
奈良時代、鈴鹿不破愛発あらちの三関以西の地。のちに、逢坂おうさかの関より西の地域。鎌倉時代以後、もとの三関以西の諸国近江おうみ以西の畿内若狭以西の山陰および山陽南海西海の五道の総称。

かん‐せい〔クワン‐〕【関西】

かんさい(関西)

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精選版 日本国語大辞典「関西」の解説

かん‐さい クヮン‥【関西】

[一] (関東に対して) 西の国々。三関より西の国。逢坂の関より西の国。西国。→関東
※本朝無題詩(1162‐64頃)七・自浜殿移民家矣〈釈蓮禅〉「接輿狂乱吾狂乱、再到関西後悔加」
[二] (現在、東京地方を関東と呼ぶのに対して) 京阪神地方。

かん‐せい クヮン‥【関西】

[一] (「かんぜい」とも) =かんさい(関西)(一)
※書言字考節用集(1717)一「関西 クンゼイ 坂西鎮西。並同」
[二] 中国の函谷関以西の地。主に陝西省、甘粛省をさす。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション「関西」の解説

かんさい【関西】

福井の日本酒。酒名は、伏見に代表される関西地方が名醸地といわれたことにちなみ命名吟醸酒本醸造酒、普通酒などがある。原料米は山田錦、五百万石、越のなど。仕込み水は日野川伏流水蔵元の「片山酒造」は明和年間(1764~72)創業。所在地は越前市余田町。

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世界大百科事典 第2版「関西」の解説

かんせい【関西 Guān xī】

中国の地名。函谷関(河南省の北西部)もしくは潼関以西の地を指し,現在の陝西省,甘粛省の地をいう。関東を関左とよぶのに対し関西を関右とも称する。【永田 英正】

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