知恵蔵 「日本陸上競技選手権」の解説 日本陸上競技選手権 国内での陸上競技の最高権威の大会。日本陸上競技連盟が主催。1913年に東京都内の陸軍戸山学校のグラウンドで第1回大会が行われ、2006年には第90回を数えた。世界記録の誕生が6回。古くは1928年に人見絹枝が女子100mで12秒2、走り幅跳びで5m98を記録してアムステルダム五輪へ。現在日本陸連名誉副会長を務める小掛照二は、56年の第40回大会で男子三段跳びに16m48の世界新記録。男子砲丸投げの青木正純、同ハンマー投げの室伏重信、女子砲丸投げの林香代子が日本選手権10連覇を達成。05年の第89回大会では室伏重信の長男・室伏広治が、父と同じ種目の男子ハンマー投げで11連覇を果たし、連覇記録で単独トップに立った。室伏は06年の第90回大会で、連覇を12に伸ばした。52年のヘルシンキ五輪女子円盤投げで4位に入賞した吉野トヨ子は、100mや走り幅跳びなどと合わせて22回の最多優勝を誇る。日本の高校、大学や実業団に所属する外国選手が増え、日本選手が国内の選手権を獲れないケースが多くなったことから、02年第86回大会より、外国籍の選手はオープン出場(着順を付けない)となった。さらに06年第90回大会からは、出場も制限された。 (小森貞子 スポーツライター / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by