日蓮宗(読み)にちれんしゅう

旺文社日本史事典 三訂版 「日蓮宗」の解説

日蓮宗
にちれんしゅう

鎌倉中期,日蓮によって開かれた仏教の一派
法華宗ともいう。『法華経』の題目(南無妙法蓮華経)を唱えることにより救いを得られると説き,1253年安房 (あわ) (千葉県)清澄 (きよすみ) 山において開かれた。日蓮はこの教えを国教にすべしと主張し,他宗を排撃したため,政教両界から迫害をうけた。彼の遺骨を葬った身延 (みのぶ) 山久遠寺 (くおんじ) を中心に,地方武士・都市商人の間に宗勢を強め,天文法華の乱(1536)などで一時衰えたが,江戸時代に入り回復。現代の創価学会なども日蓮宗から出たものである。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android